ここでは料金の面から光回線の選び方を考えてみましょう。

光回線の料金はいろいろなサービスや割引が乱立していて複雑になっています。契約している携帯会社のセット割引もあるので、比較サイトなどで表面的な月額料金だけを比較して光回線を選んでも結局他社の方がお得だったということもあります。

また、大手比較サイトでは「~ヶ月継続したらキャッシュバック」というもらえるかわからない金額も含めて実質料金として計算してしまうので、その前に契約を止めてしまった場合には記載されていた料金と全く違ったということもあります。このことは大きくは表示されていないので、こまかい注意書きを読むしかないのですが、そこをチェックするのは知識が必要で手間もかかります。

このページでは、そういう複雑なことはせずに月々の料金だけでシンプルに説明しているので、本当の光回線の月額料金を知って選ぶことができるようになります。年間数万円~10万円ほど節約することもできるので、料金から光回線を選びたいという人は参考にしてみてください。

キャンペーンやそれにともなう条件がある場合は月額料金とは別に分かりやすく表示しています。キャンペーンが適用されればもちろんお得になるので、気になる光回線サービスにキャンペーンがあればチェックしてみましょう。

有名大手の光回線の料金ってどのくらい?

光回線にはNTTとKDDIの2つの種類の回線があり、代表的なサービスは「フレッツ光」と「auひかり」です。まずはこの有名大手2社の料金を見ていきましょう。

月額料金
NTT東西フレッツ光 マンションタイプ 3,800円程度~
戸建 6,200円程度~
auひかり マンションタイプ 3,800円程度~
戸建 6,300円程度~

マンションタイプ(集合住宅向け)は月額3,800円程度から、戸建ては月額6,000円程度で、2つの回線は基本の利用料金はほぼ同じことがこの表から分かります。

なぜほぼ同じ月額料金かと言うと、光回線は最近まで大手2社の独占状態だったので価格競争はほとんどなかったのが原因です。つまり、フレッツ光とauひかりを料金でくらべてもほとんど意味がなかったという...。

ところが、こういった状況はここ2~3年で大きく変わっています。

状況が変わった原因は、「携帯電話とのセット割引」と「NTTの回線の貸し出し」が始まったという2つのことがあります。

まずは、手軽な「携帯電話とのセット割引」について見てみましょう。

光回線は携帯電話のセット割引で安くなる

光回線の大手2社の料金はそこまで変わらないというのを解説しましたが、光回線と携帯電話とのセット割引が適用される様になってここはかなり変わってきました。

3大キャリアとも呼ばれる「ドコモ」「au」「ソフトバンク」の携帯電話3社。この全ての携帯会社で携帯電話とのセット割引を利用することができます。

下の表を見てください。

割引サービス名 セット割引がある回線 割引内容
au スマートバリュー auひかり・eo光 2年間毎月934~2,000円割引。その後も500~934円ずっと割引、縛り無しとデメリットなし。
ドコモ ドコモ光パック ドコモ光 2年間毎月500~3,200円割引。2年間限定。一般的な契約は割引額が少ないのにドコモ光の回線に縛られるなどメリットはほぼ無し。家族で高額のシェアパックを契約している人なら2年間のみお得。
ソフトバンク おうち割 光セット Softbank光・NURO光 2年間毎月500~2,000円割引。その後も500~1,008円ずっと割引。500円分のオプションに加入しなければいけないことに注意。データ少額パックの人はほぼ意味なし。

表がちょっと分かりにくいかもしれませんので、解説していきます。

光回線のセット割引は内容が複雑なので簡単に説明すると、携帯電話と光回線のセット割引で誰でも無条件に安くなるのは「au」のみです。「ドコモ」と「ソフトバンク」は高額なパケットパックを契約している人以外は効果が全くないか、あっても2年間で割引が終了、余計なオプションを契約をしなければいけない、契約期間が縛られるなどのデメリットがあるのでそれも含めて考える必要があります。

個人的には持っている携帯がauなら「auひかり」か「eo光」など割引になる光回線と契約します。ドコモとソフトバンクであれば携帯とのセット割引は使いません。

当サイト運営者の家族のメインの携帯会社はauで、光回線ではなくケーブルテレビのJ:comでスマートバリューの割引を使っています。適用されて2年経過しているので割引率は下がりましたが、これで夫婦で月1,868円無条件で安くなっています。年にしたら2万2,416円ですからなかなかの節約です。これが家族4人なら最初の2年間は毎年9万6,000~6万7,680円も割引されます。

ただ残念ながら、auの携帯を持っている人でも住宅の事情でスマートバリューで値引きの対象になる光回線サービスが使えないこともあります。

でも諦めるのはまだ早いです。auでスマートバリューが使えない人や、ドコモやソフトバンクで携帯とのセット割引のメリットがない人でも光回線の料金を安くする方法はあります。

次で「光コラボ」という新しいサービスについて説明します。

光コラボの料金は同じ回線なのにフレッツ光より安い

光コラボというのは、NTT以外の会社がフレッツ光の回線を借りて違うサービス名で提供する光回線サービスのことを言います。

例えば、先ほどの表で出てきた「ドコモ光」「ソフトバンク光」というのはフレッツ光の回線を借りて提供されています。

光コラボは2015年から始まった新しいサービスで、携帯会社だけでなく大手プロバイダや有名企業など様々な会社が参入していて、2016年3月の段階で300社にもなっています。https://www.ntt-east.co.jp/info/detail/160324_01.html

300社それぞれ独自の料金を設定しているので、選ぶどころか料金を調べるだけでかなりの時間がかかってしまいます。

光コラボはフレッツ光の回線を使っているので、回線の信頼感の高さは間違いないのですが、一度選ぶと変更が大変なので当サイトでは料金の安さとサービスの質を考えておすすめの3社を選びました。

また、月額料金だけ見るとフレッツ光と比べて安く見えませんが、光コラボはプロバイダ料金が込みの料金なのでプロバイダに毎月払う500~1,200円が不要になるので、その分も安くなります。個別にプロバイダと契約する必要がないので、契約や支払いの手間がかからないというメリットもあります。

サービス名 月額 ポイント
BBエキサイト エキサイト光 集合住宅:3,360円
戸建:4360円
光コラボで最安料金。契約期間の縛りもありません。
ぷらら ぷらら光 集合住宅:3,600円
戸建:4,800円
月額1,500円のひかりTVを月々900円で観られることで人気。
※ひかりTVは2年縛りあり
DTI DTI光 集合住宅:3,600円
戸建:4,800円
ぷららと同額ですが、3ヶ月以上継続して使うと最大13,000円のキャッシュバックあり。

まとめ

光回線自体は最近まで競争が無く、安いプロバイダを選んだり、オプションを見直す節約方法しかなかったのですが、携帯電話とのセット割引と光コラボが始まったことで複雑にはなったものの「知っている人だけ節約できる」様になってきました。

auの携帯電話のスマートバリューが使える人はすぐにでも使いましょう。損することは全くありません。

それ以外の人は光コラボが割安。縛りが無く月額料金が安い「BBエキサイト」が本命です。

光回線を乗り換えるのが面倒なので、今の回線で料金を安くしたいという人は「光回線の月額料金の節約方法」の記事を参考にしてみてください。

登場人物B

光回線の料金ってここ数年ですごく変わって来てるんだね。携帯とのセット割引とか光コラボで年間数万円~十万円近くも安くなる場合があるので検討する価値はかなりありそう。