「ドコモ光」をかんたん解説アイキャッチ

ドコモ携帯とのセット割引が人気になっている「ドコモ光」。光コラボレーションでのシェアは4割を超えてナンバーワンになっています。

ドコモのお店や電話で安くなるからと積極的な勧誘をしているのがうまくいっている様ですが、勧誘では良い話しかしないので少し不安な気持ちにもなりますよね。

そこでドコモ光は実際に安くなるのか、光回線の品質やサービスはどうなのか。このページではドコモ光に申し込みをする前にみなさんが知っておきたいことを分かりやすくまとめてみました。

できるだけかんたんにまとめたので、ネットに詳しくないという人でもドコモ光を検討中という人であれば役に立ててもらえるのでぜひ読んでみてください。

「ドコモ光」どんな光回線?

ドコモ光は「ドコモが提供する」光回線サービスです。光回線自体は光コラボレーション(光コラボ)と言ってNTTのフレッツ光の回線を借りています。

ドコモ光は料金が安くなる場合もありますが、集合住宅では光回線の基本料金がフレッツ光とくらべて高くなってしまう場合もあるので注意が必要。詳しくはあとで説明します。

またドコモ以外の光コラボではプロバイダもセットになっているのでプロバイダを選ぶことができないのですが、ドコモ光はセットになっているプロバイダだけでなく対応しているプロバイダの全てから選ぶことができます。プロバイダがそのまま使えればメールアドレスはそのままでプロバイダを選び直す必要もありません。これはドコモ光にしかないメリットです。

ドコモ光の一番のセールスポイントになっているドコモのスマホとドコモ光のセット割引はとても複雑。ドコモのスマホを使っていて通信量が多いプランで契約している人ほど割引が大きくなってメリットがありますが、このページに書いてあることを知らないといつの間にかむしろ損をしてたということにもなりかねません。

いろいろと複雑なことが多いドコモ光ですが、どういう人に向いていて、どういう人には向いていないかということをこれからできるだけわかりやすく説明していきます。

また通信速度が遅いという評判でも有名ですが、新機能の「IPv4 over IPv6」というオプションの追加で改善できるのでその解説も後半でしてあるので通信速度が気になる人は参考にしてみてください。

ドコモ光のメリット

NTTが提供しているフレッツ光の光回線を使うので最高1Gbpsの高速インターネット回線を使うことができます。ほかにもひかり電話やひかりTVなどフレッツ光とほぼ変わらないサービスを使うことができます。

ドコモ光だけのメリットとしてあげられるのは、

1.光回線にかかる料金が安くなることが多い
2.ドコモのスマホの料金が安くなる
3.プロバイダが選べる

というがあります。

1.光回線にかかる料金が安くなることが多い

ドコモ光にするとどのくらい料金が変わるのかはプロバイダや戸建か集合住宅かなどの条件によって違いますが、光回線にかかる料金がフレッツ光より安くなるケースが多いです。

ただ集合住宅では逆に高くなる場合もあるので自分の住まいではどうなのか知っておくことが大切です。

戸建ではドコモ光の方が料金が安くなり、8契約以上の集合住宅ならフレッツ光の方が安くなるケースが多いのですが実際どうなるかはドコモ光に事前に確認しておくのが良いと思います。

戸建 - ほとんどのケースでドコモ光が安い
4契約以上の集合住宅 - ほとんどのケースでドコモ光が安い
8契約以上の集合住宅 - ほとんどのケースでフレッツ光が安い
16契約以上の集合住宅 - ほとんどのケースでフレッツ光が安い

ドコモ光とフレッツ光の料金比較

【プロバイダがOCNの場合】
フレッツ光では戸建月1,100円、集合住宅が月900円ですがドコモ光ではセットで安くなっています。
下の表を見てもらうとわかりやすいですが、戸建と8契約以上の集合住宅ではドコモ光の方が安くなりますが、16契約以上の集合住宅だとフレッツ光の方が安くなります。

戸建 8契約以上
の集合住宅
16契約以上
の集合住宅
フレッツ光 2年縛り
プロバイダOCN
5,800円 4,350円 3,950円
ドコモ光 2年縛り
プロバイダOCN
5,400円 4,200円 4,200円

【プロバイダがぷららの場合】
OCNと同じで戸建と8契約以上の集合住宅ではドコモ光の方が安くなり、16契約以上の集合住宅だとフレッツ光の方が安くなります。

戸建 8契約以上
の集合住宅
16契約以上
の集合住宅
フレッツ光 2年縛り
プロバイダぷらら
5,700円 4,250円 3,850円
ドコモ光 2年縛り
プロバイダぷらら
5,200円 4,000円 4,000円

【プロバイダがexciteの場合】
フレッツ光でプロバイダの料金が戸建も集合住宅も最安レベルの500円のexcite光でも比較してみました。
OCNやぷららと違って戸建でもフレッツ光と同額。集合住宅では4~7契約のミニタイプ以外ではフレッツ光の方が安くなります。

戸建 4契約以上
の集合住宅
16契約以上
の集合住宅
フレッツ光 2年縛り
プロバイダexcite
5,200円 4,550円 3,550円
ドコモ光 2年縛り
プロバイダexcite
5,200円 4,000円 4,000円

ドコモのスマホの料金が安くなる

光回線の料金は安くならない場合もあるドコモ光ですが、「ドコモ光セット割」というドコモのスマートフォンとのセット割引で「ドコモの料金」を安くすることができます。光回線とのセット割引ですが、料金が安くなるのは「ドコモ」の料金です。

「ドコモ光セット割」については内容が複雑すぎるのでこのページではかんたんに説明しますが、ウルトラシェアパック100のパケットパックなら最大月3,500円の割引が受けられることになります。

また「ずっとドコモ割プラス」を契約していると携帯の契約更新とは別にドコモ光の契約を更新するたびに3,000円相当のdポイントがもらえるのも注目です。もらえるのは2年ごとになりますが長期で加入する予定があるならこれも利用しておきましょう。

わかりやすい様に表にまとめてみたので、2年縛りの料金とドコモ光の割引を適用した実質料金を比較してみてください。料金はギガタイプのプロバイダ込み、ドコモ光セットのドコモ携帯の契約プランはウルトラシェアパック30(30GB)で計算しています。

戸建 集合住宅
フレッツ光 2年縛り料金 5,100円~ 3,450円~4,450円
ドコモ光 2年縛り料金 5,200円~5,400円 4,000円~4,200円
ドコモ光 ドコモ光セット割 実質2,700円~2,900円 実質1,500円~1,700円

前半でも説明しましたが、ドコモのスマホを持っていない場合にはドコモ光にすると高くなる場合があるのがわかります。ちょっとここに関してはドコモ光の考えがわかりかねます。。。

ドコモのスマホとの光セット割を適用後の料金はさすがにかなり料金が安くなりますね。割引が最大になるウルトラシェアパック100なら月3,500円、年間最大42,000円の節約になるのでドコモのスマホユーザーでドコモ光を1年以上は利用する予定がある人はこの割引は必ず利用しましょう。

プロバイダが選べる

ドコモ光のプロバイダ

ドコモ光以外の光コラボレーションではプロバイダを選ぶことができませんが、ドコモならセットの場合は26のプロバイダから、それ以外でもドコモ光に対応しているすべてのプロバイダから選ぶことができます。

たくさんの中から選ぶのは大変ですが、今までのプロバイダを変える必要がないというのは大きなメリットです。例えばフレッツ光でプロバイダでOCNを使っている人はメールアドレスを変えることなくドコモ光に変えられるということになります。

また逆にプロバイダを変えたいなと思っている人も多くのプロバイダから選ぶことができるのでメリットになります。

ほかにも今使っているプロバイダが契約の途中で解約すると違約金を払わなくてはいけないという場合もドコモ光でもそのプロバイダが使えるのであれば解約できる月までは今までと同じプロバイダを使うという事もできます。

さらに光回線の速度を改善するIPv4 over IPv6というオプションに対応しているプロバイダも選べるので、ドコモ光は通信速度が心配という人はそういったプロバイダを選ぶこともできます。

わずらわしいと感じる人もいるかもしれませんが、プロバイダが選べるというはやはりドコモ光の大きなメリットだと当サイトでは考えています。

「ドコモ光」のデメリット

ここまではドコモ光のメリットを見てきましたが、デメリットも把握しておきましょう。

1.ドコモの光セット割の期間が11ヶ月しかない
2.ドコモの光セット割の対象が1回線のみ
3.基本料金がフレッツより高くなる場合も
4.そのまま使うと通信速度が遅いという評判が多い
5.フレッツへ戻したい場合は基本的に電話番号は解約に

1.ドコモの光セット割の期間が11ヶ月しかない

ドコモ光の最大のメリットとなるドコモスマホとのセット割引は実は11ヶ月という期間限定のものなんです。

せっかくセットにしたのに割引期間が他社の同様のサービスとくらべて1年ほど短いです。しかも他社は2年間最大割引でそれが終わったあとも数百円は割引してくれますがドコモはありません。

基本料金がフレッツ光より高くなってしまう場合はメリットがない。。。(´・ω・)

ただドコモ光を使って料金的なメリットを11ヶ月後以降も受ける方法としては、「ずっとドコモ割プラス」を使うとドコモ光の2年ごとの契約更新のときに3,000ポイントのdポイントがもらえるというのがあるのでそれを利用しましょう。

2.ドコモの光セット割の対象が1回線のみ

また光セット割のデメリットになってしまうのですが、スマートフォンと光回線のセット割引というのはドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアすべてにあります。

割引対象になる回線はauとソフトバンクは家族全ての回線それぞれに適用されます。1,500円の割引で4回線が家族契約になっていたら全てに割引が適用されて6,000円安くなるんです。

でもドコモ光セット割は他の2社と違って代表の1回線にしか割引が適用されません。割引期間が短いのも考えると他社とくらべて数万円は差ができてしまうので、なかなか厳しいですね。。。

ドコモがんばって。。。

3.基本料金がフレッツより高くなる場合がある

メリットのところでもお話しましたが、一部の集合住宅ではドコモ光にして安くなるどころか高くなってしまうケースもあります。

それでもドコモのスマホとのセット割引で安くなるというのが最大のメリットなのですが、それも大幅にひかれるのは11ヶ月までです。あとはずっとドコモ割プラスの契約更新ポイントしかないので基本料金についてはしっかりとおさえておかないとドコモ光にしてもマイナスだったということにもなりかねません。しっかりと考えてからドコモ光にするようにしてください。

4.通信速度が遅いという評判が多い

光回線だから通信速度が必ず速いかというとそんなことはありません。人気のあるプロバイダはピーク時に混雑で回線速度が遅くなることがあります。

実際にドコモ光はサービス開始時に混雑し過ぎてかなり通信速度が遅くなってかなり話題になっていました。今でも改善しているところとそうでないところがあってTwitterなどで検索するとすぐに遅いという人を見つけられるという状況です。

ただドコモ光はプロバイダが対応していればIPv4 over IPv6という技術を使った大幅な高速化が期待できるオプションが使えます。詳しくはあとで解説しますが、このオプションが使えるプロバイダを選べば通信速度についてはあまり心配しなくてもよくなっています。

5.フレッツへ戻したい場合は基本的に電話番号は解約に

これはドコモ光に限った話ではないのですが、フレッツ光から光コラボレーション事業者へ移る事を「転用」と言い、ドコモ光は光コラボなので転用ということになります。

この転用を使うと電話番号はそのままで工事もほぼなくドコモ光へ移れるというメリットがあるのですが、もしフレッツ光に戻したい場合はドコモ光を解約することしかできません。解約となると基本的に電話番号はそこで捨てることになります。

もし電話番号を捨てたくなければ電話加入権でひかり電話から普通電話に戻す方法が裏技としてあります。どうしても電話番号を持ってフレッツ光に戻したいという人はその方法を使うことになります。

ドコモ光はこんな人に向いている

1.家族でこれからもずっとドコモでスマホを使い続ける予定の人
2.節約より安心感重視の人

こういった人はドコモ光に向いていると思います。

これからもずっとドコモを使い続ける予定の人

ドコモのスマホを家族でこれからもずっとドコモを使い続ける予定の人で「ずっとドコモ割」を使うのであれば、フレッツ光を使い続けるよりドコモ光にした方が節約できるのでドコモ光への転用を検討すべきだと思います。

節約より安心感重視の人

ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアのスマホと光回線のセット割引の中で、ドコモ光は節約面では一番効果が低いです。節約を重視するのならやはり他社の方が上ですが、ずっとドコモと契約しているので離れるのは不安だしドコモというブランドに安心感を感じているのであればドコモ光を選択するのは安心感があって良いと思います。

ドコモ光はこんな人には向いていない

節約を重視したい人

節約を重視したい人

節約を重視しているのであればドコモ光より節約できる光回線はたくさんあります。

先ほども出ましたがドコモ光は基本料金は高めで、スマホとのセット割引も3大キャリアの中では最も期間が短く、値引きされる回線も1つだけと節約に関しては他社よりしづらい条件になっています。

節約面を重視する人はセット割引が好条件になる他社のスマホに乗り換えるのも検討してみても良いでしょう。ドコモから移りたくないけどドコモ光を使いたい人は基本料金がフレッツ光より上がらない事が確認できればドコモ光と光セット割でもそのままフレッツ光にしているよりは節約ができます。

ドコモ光の通信環境について

フレッツ光の光回線を使っているので通信環境はフレッツ光と同じ品質です。ドコモ光もフレッツ光と同じく通信速度はプロバイダによって大きく左右されるので「とても快適」という人もいれば「混雑時は遅すぎて動画もカクカクするほど遅い」という人もいます。

ただIPv4 over IPv6という高速化オプションがあるプロバイダがありそのオプションを使うと混雑を回避することができます。通信速度が気になる人はこの機能があるプロバイダを使うとかなりの通信速度が期待できます。

光電話やひかりTVについて

「ドコモ光電話」という光電話や「ひかりTV」のほか「スカパー!」「dTV」「DAZN for docomo」といった映像サービスも使うことができます。

光電話にについては固定電話へ日本全国3分8円、携帯電話へは60秒16円~18円、海外へは60秒9円と一般の加入電話よりかなり安くなっています。

開通までの期間

人気で工事が混雑しているので申し込みから開通まで1~2ヶ月はみた方が良さそうです。日程は早いもの勝ちで決まってしまうのでドコモ光にすると決めたら少しでも早く申し込みをして転用や開通の日程を調整しましょう。

回線が遅い場合は「IPv4 over IPv6」オプションで解決できる

ドコモ光の通信速度

ドコモ光について調べていると目にするのが「回線速度が遅い」とい口コミや評判です。

実際の速さを調べられる「速度測定サイト」やツイッターなどのSNSでの意見を見てみてもやはり速度が遅いというものが目立つのでここを心配している人も多いかと思います。

でも実は通信速度はドコモ光の使っている光回線そのもが遅くなっている訳ではなく、混雑でプロバイダが遅くなっているのが原因になっていることがほんとどなんです。

この混雑を避けるために「IPv4 over IPv6」というオプション機能があり、「IPv4 over IPv6」に対応しているプロバイダなら追加オプションで使うことができます。

・ドコモnet
・plara
・So-net
・GMOとくとくBB
・@nifty
・BIGLOBE
・OCN
・IC-NET
・Tigers-net.com
・ANDLINE
・スピーディア

今まではプロバイダごとに必要な機器などが違っていたのですが、新しく「ドコモ光ルーター01」というルーターが出たことでこのルーターを買ってプロバイダで申し込みをすればすぐに「IPv4 over IPv6」オプションで高速なネット環境にすることができます。

また「OCN」や「ドコモnet」でもこのオプションが使えるようになっているので、通信速度に関して事前にそこまで心配しなくてもよくなっています。

まとめ

ドコモ光は携帯との割引は他社ほど有利ではありませんが、ドコモのスマホユーザーであれば検討する価値は十分ある光回線です。

気になる通信速度ももし開通して遅かったとしてもIPv4 over IPv6オプションで解消することができるのでそこまで心配する必要はありません。

基本的にフレッツ光より月額料金が安くなる人が多いですが、16世帯以上のマンションで基本料金がフレッツ光より高くなりそうな人はデメリットがあることも含めて検討しましょう。

登場人物B

ドコモ光って通信速度が遅かったらどうしようって人も多いと思うけどIPv4 over IPv6オプションが使えるプロバイダにしておけば大丈夫そう。節約できてもドコモのスマホ以外にはする予定はないっていう人ならフレッツ光より安くなるドコモ光にするメリット結構ありです。