一人暮らしの引っ越し先などで光回線を引くとを決めたら、次は回線業者を選ぶことになります。単身で一戸建てに住むという人は多くないので、ここでは集合住宅(アパート・マンションなど)に光回線をひくということを前提に話を進めていきます。
光回線のサービスは2015年春からNTTが光ファイバー網を貸し出しを始めたことで100以上もの種類が増えました(光コラボ)。しかもサービスごとに料金体系や割引など違うので、ここから自分に合う光回線を選ぶとなると調べるだけでも絶望的な数です...。
この記事を書くのにも相当な苦労をしました...。それを5分で読めるみなさんは幸せ者です。(お前が言うな)
光回線だけではなくネット回線というのは、実際に開通して見ないと分からないという部分もあるにはあるのですが、これからの内容をちょっと我慢して読んでもらえれば納得して光回線を選べる様になるので、一人暮らしで自分に合った光回線を選びたいという人はぜひ読んでみてください。
あとは検討してもらっても一人暮らしのマンションやアパートで「そもそも契約しているところしか使えない」ところもあるので、検討が無駄になるのが嫌だという人はまずは不動産会社か大家さんにインターネット回線について聞いてみてください。
「面倒くさいのは読みたくない!」という人には「auひかり」がオススメ。フレッツ光にくらべて料金的に安くおさえられ、信頼感も高く、ネット環境での不満もほとんどないので、安くしたいけど信頼感もという人におすすめです。au携帯との割引も他社と比べて圧倒的にお得です。フレッツ光はプロバイダや機器などの問題で意外と通信回線のトラブルをよく聞くので、当サイトではauひかりがベストと考えています。
※あくまで当サイト管理人の意見です
光回線で何を重視するのかを見極めて申し込むべき業者を決めましょう
一人暮らしで光回線を選ぶときに重視するポイントは人それぞれ違いますが、まとめるとこの5つになると思います。
・料金(割引・キャッシュバック含む)
・回線の速度・快適さ
・設定が難しくない
・信頼感(サービスや工事など)
・開通までのスピード
ではこの5つのポイントについて見て行きましょう。
料金(割引・キャッシュバック含む)
料金については、安ければ安い方が一人暮らしとしては助かりますよね。キャッシュバックもあるなら欲しいというのは当たり前です。
でも、そこには落とし穴があります。
月額料金だけで見たりキャッシュバックの額だけ見て安いから、たくさんもらえるからということで簡単に申し込むと、あとから高くついてしまうことがあるので注意してください。
月額料金が安いものは何年も契約で縛られるものが多く、途中で解約すると違約金がとられてしまいます。この違約金は2万円近いこともあるので結局高額になってしまうなんていうことがない様に気をつけたいところです。特に一人暮らしですぐ解約してしまう可能性がある人は要チェックです。
キャッシュバックに関しては、ほぼ光回線サービスの代理店がやっていて、サイトも公式サイトと間違えそうな感じになっています。ところが、よく見るとキャッシュバックの条件が~年間継続したうえに請求しないともらえないとか、このオプションを付けないといけないなどキャッシュバックの条件が厳しく、最終的に高くついてしまったり、キャッシュバックがもらえなかったりすることがあってトラブルが多いポイントになっています。契約するプロバイダが指定されていることも多いです。
優良で条件が厳しくない代理店を選べれば良いのですが、それを判断するのは難しいです。大手家電量販店のキャッシュバックは比較的評判は悪くないのですが、これも代理店が量販店の中に入って勧誘しています。
そういった縛りなどがなく、シンプルに月額料金が安く(マンションタイプはプロバイダ込みで月額3,360円で光コラボで最安)、解約するときの違約金もなく、NTTの光回線を使うサービスで最安値となるのは「excite光」です。光コラボは今のところ回線の早さやサービスの評判が良くないのですが、とにかく安くインターネットをしたいという人、2年以内に解約する予定がある人には良いサービスだと思います。安いことにこだわるあまり代理店に出すお金も安いのか、某価格比較サイトには掲載すらされないほどです(笑)。
あとは安くて(マンションタイプはプロバイダ込み月額3,400円)、通信環境も求めるなら「auひかり」。工事費が少し高くて分割になるのですが、2年間契約していればほぼ無料になる仕組み(工事費の割引かスマートバリューの値引きが多い方を適用)になっています。また単身で転勤族という人は関東から関西への引越でも転居先でauひかりが使えれば違約金がかからないというのもメリットとしてあります(NTTは東日本から西日本の契約変更ができないので違約金がかかる)。KDDIは回線がNTTと違うので通信環境の良さと信頼性で評判がとても高いサービスです。ただしマンションやエリアによっては導入できないこともあるのでそこだけは確認が必要です。
近畿地方の人であれば、「eo光」も料金が安く(住宅によって違うもののだいたい3,500円ほど)、関西電力系という信頼度も高く、独自の回線で通信環境もかなり良いと評判の光回線。しかもキャンペーンで工事費が無料になることも。ただ、こちらも導入できない場合があるので興味がある人はeo光のホームページか、大家さんか不動産業者に確認してみてください。
注目されているネットと携帯電話との連携で受けられる割引については、ドコモは割引自体が魅力がなくドコモの光コラボ「ドコモ光」の評判はかなり微妙です。ソフトバンクは「NURO光」、auは「auひかり」「eo光」でセットの割引があるので、これも同時に申し込みすると料金がかなり安くなります。
回線の速度・快適さ
一人暮らしの人でネットを多く使う人は、回線の速度や快適さという通信環境がポイントになります。ネットサーフィンだけでなく、スマホゲーム、オンラインゲーム、テレビでHuluやNETFLIXなどのオンデマンド放送を観たりしている時にネット回線が遅かったり途切れたりするのは本当にストレスになります。一人暮らしではネットを利用する機会が多くなるので、回線の快適さは光回線サービスを選ぶ重要なポイントだと思います。
光回線なんだから当然早くて快適なんじゃないと思っている人も多いと思いますが、実際に使ってみたらはサービスやプロバイダの関係でYouTubeですらカクカクしてしまうほど遅くなってしまうことがあります。チラシやホームページなどに「下り1Gbps」などと書いてありますが、実はこの数字はベストエフォートと言って「最高でこれだけ出ますよ」という数字なんです。
これは光回線というよりはプロバイダや機器の問題になってしまうのですが、フレッツ光はプロバイダによって、光コラボは多くのサービスで通信速度が遅くなってしまっているとユーザーの間で問題になっています。
遅くなる理由は設備やプロバイダのユーザーの数が問題なので、正直契約してみないと実際の通信速度はわかりません。契約前にできることはできるだけ評判が良いサービスやプロバイダを選ぶということです。また、地域の回線とプロバイダの早さが分かる「Radishのみんなの測定結果」というサイトがあり、誰かが引越し先の住所の近くで測定したことがあれば測定結果を調べることができるので、参考になると思います。
集合住宅の通信環境で評判が良いのは「auひかり」。関西方面なら「eo光」。「NURO光」も評判がよく、しかも料金も安いのですが、導入されていない住宅がほとんどで開通するまでのハードルがかなり高いです。フレッツ光はプロバイダによっては通信速度が遅いことがあり。DoCoMo光やSoftbank光などの光コラボは今のところ全般に評判が微妙。
「auひかり」「eo光」は料金のところでも紹介しましたが料金が安いだけでなく、ネット環境も評価が高いです。
「NURO光」はネットの快適さと料金の安さ(プロバイダ込みで月2,500円以下)で注目されているサービスですが、残念ながらすでに導入されている集合住宅以外では4世帯以上が加入することと大家や管理組合の許可がなければ設置することができません。「NURO光」はSo-netというプロバイダ系の会社がフレッツ光の回線と独自のGPONという技術を使って通常のフレッツ光より高速な通信環境を提供しています。実際に使った人の評判も良いので、面倒でなければ大家さんや不動産仲介業者に聞いてみたり提案してみるくらいの価値がある光回線です。
設定の難しさ
最近ではパソコンのインターネット接続はよほど古いパソコンでなければケーブルをさすだけ、周辺機器を使う設定も説明書通りにネットワークに繋げるだけでとても簡単になっています。光回線が開通しているかどうかまでは工事の人が確認してくれるので、普段パソコンを使い慣れていないか説明書を読むのが苦手という人以外は一人暮らしのマンションでインターネットを導入することは難しくありません。
それでもやはり苦手という人、面倒なことは任せたいという人は開通する光回線サービスで有料の設定サポートを申し込みましょう。ネット回線に繋げるより少し難しいWi-Fi(無線LAN)の設定までしてもらえば家で無線でネットに繋げられるので便利です。
最近ではこういったサポートも安くなってきていて、PCのネット接続と無線LANの設定で5,000円くらいあればお釣りがくるくらいです。
Wi-Fi(無線LAN)の機器が指定の機種のみになるというデメリットもありますが、これくらいの負担であれば一人暮らしの住宅でもインターネット回線の設定を任せても良いと思います。
信頼感(サービスや工事など)
一人暮らしで不安が多い中、光回線業者も信頼感が高い方が良いという方もいると思います。
光回線の工事に関しては、NTTの光回線を使うサービス(フレッツ光、光コラボ)はNTTの下請け会社が、auひかりの場合はKDDIの下請け会社がやるので、ぶっちゃけるとその業者の質次第ということになってしまいます。業者が多くない地域ではKDDIとNTTが工事で同じ下請け会社を遣っていることもあるとか。
光回線を申し込む側では下請け会社までコントロールすることはできません。ただできることは、こうして欲しい、これはして欲しくないという事を事細かに伝える事です。賃貸での一人暮らしで部屋をあまりいじられると気になります。この部屋に線を引いて欲しいとか、穴は絶対に開けないとか要望がある場合は多少強めでも良いので主張しておきましょう。大家さんに事前の了解を取っておくことも忘れずに。
トラブルは起きてしまう時は起きてしまうのですが、心配な事はあらかじめ伝えておけば工事でのトラブルは少なると思います。
サービスについては、NTTは対応は良くも悪くもお役所対応、プロバイダは定型対応、KDDIはたまに連絡がずさんになる様なので、それぞれの特徴を知っておくことが重要です。最悪だと工事の日に人が来なかったというトラブルも目にするので、心配な人は工事の2,3日前に念押ししてさらに担当者の名前を聞いておいても良いかもしれません。
開通までのスピード
NTTは1週間~1カ月程度、auひかりマンションは2週間ほどかかるというのが公式サイトでの説明です。
通常はこのくらいなのですが、一人暮らしをスタートする人が多い3月や4月、引っ越しの多い12月がネット回線サービスも繁忙期になるので工事までの時間が通常より長くなることが多いです。
特に3月と4月はかなり混雑していて、1ヵ月以上はかかると思って覚悟しておきましょう。
引っ越し先と光回線の種類が決まって、大家さんや不動産仲介業者の確認が取れたら1日でも早く光回線業者に連絡して工事の日程を決めるのをおすすめします。
繁忙期でなくても人気の曜日などは早めに埋まってしまうことが予想されるので、こちらもできるだけ早く光回線サービスに申し込みをしておきましょう。
光回線サービスなんてどこでも良いから、1日でも早くネットを開通させたいという方は事前に光回線サービスに電話して最短でいつ工事ができるか聞いてみてから申し込みをすることで予想外に長い時間待たされることはなくなります。
まとめ
一人暮らしの引越しで月額料金がシンプルに安くなるのは「excite光」などの光コラボ。代理店でのキャッシュバックや期間の縛りなどは面倒なこともあるので、とにかく面倒無しで安くフレッツ光の回線を借りることができる業者のサービスは使い勝手がいい。
とにかく実質料金を安くしたいならキャッシュバックを利用しましょう。ただし、キャッシュバックの条件は厳しいことが多いので条件が低く信頼感も高い「so-net光」は検討する価値があります。au携帯・スマホでも割引があるので料金面でかなり節約することができます。