光回線乗り換えガイドのアイキャッチ

光回線を見直すために他の光回線に乗り換えたい、ADSLやISDNから早い光回線に乗り換えたい、そう思っても「乗り換えって難しいんじゃない?」「失敗したらどうしよう」と思ってしまってなかなか乗り出せないという人が多いです。

このページでは光回線の乗り換えのメリットやデメリットなども考えながら「乗り換えに失敗しないための知識」をかんたんに理解することができるので、時間をかけずに安心して乗り換えができる様になります。

光回線の乗り換えについて最低限の知っておくべきことをおさえて、料金の負担を軽くしたり、快適な通信環境を手に入れましょう。

メリット、デメリットを知ったうえで乗り換えすべきかどうかを考えよう

光回線であれADSLであれ、お金や日々使うインターネットの環境に関することは毎日のことなので気になってしまって、なかなかのストレスになりますよね。

なので、光回線の乗り換えは現在の回線に不満がある人にはメリットが多いと思います。

ただデメリットが発生してしまう場合もあるので当サイトとしてはやみくもに乗り換えを勧めるのではなく、デメリットも考えたうえで乗り換えを検討すべきだと思っています。

乗り換えのメリット

まず注目したい光回線の乗り換えで受けられる可能性のあるメリットをあげていきましょう。メリットとして考えられるのはこの3点です。

1.料金の負担が軽くなる
2.通信環境が良くなる
3.キャンペーンの利用で得できる

1.料金の負担が軽くなる

ネット回線の料金は組み合わせやプラン、契約した時期などでそれぞれ違うので一概にいくら安くなるというのは難しいのですが、フレッツ光と同じ品質で料金が安くなる「光コラボ」や携帯電話とのセット割引を利用することで年間数万円も節約することもできます。

また、Wi-Fiを使うことで携帯電話料金の節約、長距離や海外との電話が多い人は光電話を使うことで電話料金を節約することもできます。

比較サイトの実質料金には気をつける

乗り換えを検討している人で比較サイトで料金が安くなるというのを見て興味を持ったという人もいるかと思いますが、比較サイトで表示している月額料金には注意が必要です。

比較サイトが間違っているという訳ではありませんが、比較サイトの「実質月額料金」というのは契約期間の縛り、オプションの契約やキャッシュバック額を月額から引いて計算されています。つまり実際にその金額になることが確定している訳ではない料金を表示しているのでそれは頭に入れておく必要があります。

2.通信環境の改善

光回線の乗り換えをしたい理由として料金以外にも大きいのが通信環境の改善です。光回線の速度は最速で1Gbpsあるのでしっかり速度が出れば動画視聴などもストレスなくできます。

ADSLなどの光回線より遅い回線を使っている人や現在使っている光回線に不満がある人は通信環境を改善できる可能性があるというのは重要なポイントになると思います。

3.キャンペーンや割引が利用できる

光回線は乗り換えをした人を対象にしたキャッシュバックやプレゼント、割引などをしているところが多くあります。また複数年契約することを条件にした割引なども利用できるので、金銭面でかなり優遇されたりします。ただしフレッツ光から光コラボへと乗り換える「転用」の場合は適用されないキャンペーンなどもあるので内容をよく確認しておきましょう。

乗り換えのデメリット

次に考えておくべきなのはデメリットです。ここであげるデメリットが必ず発生してしまうという訳ではないですが、デメリットも考えて乗り換えを検討する必要があります。

1.違約金などが発生する
2.時間と手間がかかる
3.通信環境が悪くなる
4.電話番号やメールアドレスが変わる

1.違約金などが発生する

月々の料金だけを気にしていると見落としてしまう可能性があるのが中途解約の違約金や分割にしている場合の工事費の残りの代金の請求などです。

工事費については毎月の支払で支払う額が少なくなっているのでそこまで気にしなくても良いかもしれませんが、残りを払う必要があるということは覚えておきましょう。

中途解約の違約金については一律~万円ということが多いです。来月解約していたら1万円払わなくて良かったのにということにならないために、契約期間については調べておいた方が良いでしょう。

フレッツ光から光コラボは違約金なし

NTTのフレッツ光から光コラボへの乗り換え(転用)の場合はフレッツ光の違約金は必要ありません。また現在使っているプロバイダが運営する光コラボへ移転する場合など契約が続けられる場合はプロバイダの違約金も発生しない事が多くなっています。

2.時間と手間がかかる

光回線を選ぶ、乗り換え先への申し込み、乗り換え元への解約の申し込み、工事など光回線の乗り換えはそれなりの手間と時間がかかります。できれば時間的に余裕がある時に乗り換え先の検討や手続きなどをする様にしましょう。

3.通信環境が悪くなることも

料金を安くすることだけに気を取られて通信環境が悪くなってしまい乗り換えに失敗したと思っている人もいるので、ここは気を付けたいところです。利用者が一気に増えている回線は遅くなる傾向にあるので通信環境にこだわりたいという人は口コミなどを調べたりじっくりと検討することが必要です。

4.電話番号やメールアドレスが変わる

電話番号については光回線の乗り換えでも変わらない場合と変わる場合があるので回線会社への確認が必要です。例えばフレッツ光から光コラボへの乗り換えであれば電話番号の変更はありません。フレッツ光からauひかりに乗り換える場合は電話番号は加入電話のものであれば変更しなくても大丈夫ですが、フレッツ光の光電話で新しく取得した場合は変更する必要があります。

またプロバイダのメールアドレスは引き続きそのプロバイダを使い続ける場合はそのまま使い続けれられるケースが多いです。プロバイダを変更した場合は基本的にプロバイダのメールアドレスは使えなくなりますが、月額数百円でプロバイダのメールアドレスのみ使い続けることもできます。

メリットが大きいのであれば次は乗り換え先の検討

ここまで光回線のメリットやデメリットを見てきましたが、やはりメリットの方が大きそうだということであれば次は乗り換え先を検討しましょう。

デメリットが気になるのでやはり乗り換えはしたくないなという人は「光回線の乗り換えなしで料金や通信速度を改善する方法」を参考にしてみてください。

では乗り換えを検討する人のための説明を続けていきましょう。

光回線の乗り換え先は大きく分けると次の4つの回線があります。

1.NTT フレッツ光
2.光コラボレーション(光コラボ)
3.auひかりグループ(eoひかりなど含む)
4.NURO光(関東限定)

ではそれぞれの回線の特徴と乗り換え先としてどうなのかについて解説していきましょう。どの回線が自分に合っていそうか考えながら読んでみてください。

1.NTT フレッツ光

NTT東西が提供している光回線で最も有名なサービス。契約者数も圧倒的に多いです。NTTに関してはインフラ化しているので信頼性の高さもかなり高い。

料金的には他の光回線よりトータルで高め、通信速度はプロバイダによって違ってくるので乗り換えで必ず速くなるとは言えません。人気のプロバイダで混雑している場合はかなり遅いこともあるので、通信環境が気になる人はプロバイダの測定結果を公開している「Radishみんなの測定結果」で住んでいる都道府県の自分が気になっているプロバイダの実際の速度を調べてみてください。

より詳しくプロバイダの速度について知りたいという人は「プロバイダが原因で光回線が遅い場合の改善方法」の記事もあわせて読んでみるのもおすすめです。

フレッツ光に関しては携帯電話とのセット割引がないので月額料金を安くする方法は契約期間を縛るしかありません。

速度と料金が違うプランがいくつかあるので最適なプランを選びましょう。

≫フレッツ光の選び方

2.光コラボレーション(光コラボ)

光コラボというのはNTTフレッツ光の回線を使ったサービスです。2016年からNTTフレッツ光の光回線の貸し出しが始まり、多くのプロバイダ、家電量販店などが自社の名前での光回線サービスを提供することができる様になりました。「~光」という名前の新しいサービスはほとんどが光コラボです。

使っている回線はNTTのフレッツ光と同じ回線ですが、フレッツ光より料金が安いということでかなりの人気になっています。特に「ドコモ光」や「ソフトバンク光」は携帯電話とのセット割引も適用される様になっているので、同じ系列の携帯電話を使っている人がどんどん乗り換えています。

また「ソネット光」がau携帯電話とのセット割引をするなど各社独自に携帯電話の割引をしていたりするので、自分の携帯電話とのセット割引をしている光コラボのサービスを調べておくことも料金節約の役に立ちます。

ただ携帯電話とのセット割引が人気になりすぎてしまいプロバイダ機能が追いついてないところもある様で、サービス開始当初は通信環境の悪さでトラブルになっている話をよく目にしました。現在も悪い測定結果を目にするので、フレッツ光と同じ様に乗り換えする前に「Radishみんなの測定結果」で調べておいた方が良いでしょう。

またNTTのフレッツ光から光コラボのサービスに乗り換える場合は「転用」と言って転用手続きをすることで電話回線を含めた工事、手続きなどをスムーズに進めることができるので必ず利用しましょう。ただし、この「転用」は一度しかできないので乗り換え先の光回線サービスからフレッツ光に戻ったり他の光コラボに同じ電話番号を持っていくことができません。もし乗り換え先が気に入らなかったら電話番号を捨てて解約して乗り換えるしかありません。携帯会社はかなりすすめてきますが、転用はやはり慎重にする必要があります。

3.auひかりグループ

このサイトではauひかりと提携サービスを「auひかりグループ」と勝手に呼んでいます。auひかりは全国展開しているのですが、特定の地方では一部の地域ではeoひかりや他の光回線と提携しているのでまとめて「auひかりグループ」としています。

特徴として一番魅力的なのは、auスマートバリューという携帯電話とのセット割引が使えることです。auスマートバリューは他の携帯会社の様なややこしい条件はなく、セット割引の対象の光回線を開通して申し込みをするだけで月々最大2,000円の割引が適用されます。これは携帯電話の回線ごとに適用されるので、2人なら最大4,000円、3人なら最大6,000円割引となり料金節約の効果はかなり大きいです。また3年目以降は割引額が減るものの、ずっと割引が継続して受けられるのも他の携帯会社との違いです。

フレッツ光以外だと光回線の品質が気になると思いますが、auひかりグループは光コラボレーションと違ってNTTのフレッツ光とは別に独自の光回線を持っています。なので回線が混雑することが圧倒的に少なく、実際に使っている人の評判も快適だという意見が多くなっています。

元の回線で使っていたプロバイダが対応していればメールアドレスなどの変更もなく使えますが、フレッツ光で加入電話を使っていなかった人は電話番号をそのまま使うことができないので注意が必要です。

またエリアや集合住宅の都合などで使えない場合があるので、事前にエリアの確認をしておく必要があります。

4.NURO光(関東限定)

NURO光はソネット(ソニー系列)が提供している光回線で、通信速度は光回線の中で最も速くなっています。関東限定ですが実際のユーザーからの評価も高く、通信環境にもこだわりたいという人に注目されています。

料金的にも他の回線と同じ程度で、ソフトバンク携帯のセット割引(おうち割光セット)を使うことができるので、ソフトバンク携帯を契約している人は月額料金から最大2,000円が割引されます。またキャッシュバックやPS4本体がもらえたりするなど入会キャンペーンが充実しているのとキャッシュバックまでのハードルがかなり低いので実質料金としてかなり安くなるので、NURO光のことをあまり聞いたことがない人も検討してみる価値があると思います。

→詳しくは「NURO光」のページで解説しています

注意

光回線で何を重視するかで乗り換え先も変わってくるので、乗り換え先はじっくり検討する必要があります。特にフレッツ光や光コラボについて言えるのですが、通信環境についてはある程度の予測になります。どの光回線もケースバイケースという部分もあるので、確実に速くなるとは言い切れないことは頭に入れて検討しましょう。

また、メールアドレスや電話番号が変わってしまう場合と、変えずに乗り換えられるパターンがありこれもケースバイケースです。ここについても検討の段階で確認しておく必要があります。

一般的な光回線の乗り換えの手続きと流れ

光回線の乗り換え先が決まったら次は手続きを進めていきましょう。乗り換え先に申し込むだけでなく、現在の回線会社にも忘れずに解約の申し込みをしなければいけません。

また、NTTフレッツ光から光コラボへの乗り換え(転用)では必要ありませんが、auひかりやNURO光の場合は工事が必要なことが多く開通まで時間がかかってしまうこともあるので、乗り換え先が決まったら手続きは早めに済ませましょう。特に引越しを期に乗り換えをする人は自宅のインターネットがない状態になってしまうので早めに手続きをした方が良いでしょう。

「うっかり手続きを忘れてた!」ということがない様に、ここで一般的な光回線の乗り換えの手続きと流れについて把握しておきましょう。

※フレッツ光から光コラボへと「転用」で乗り換えるときは、「1.乗り換え先への申し込み」の前にNTTで転用承諾番号の取得が必要になります。下記のページから申し込みして取得してください。
≫NTT東日本で転用承諾番号を発行する
≫NTT西日本で転用承諾番号を発行する

  1. 1.乗り換え先への申し込み

    乗り換え先の光回線の申し込みをします。プロバイダも同時に申し込みをすることになります。ここで工事や開通の日など日程の調整が進みます。この日程を決めてから現在使っている回線の解約日を決めるとインターネットが使えない時間が少なくて済みます。フレッツ光から光コラボへ転用する人はここで上記の転用承諾番号が必要になります。

  2. 2.現在の回線へ解約・撤去の申し込み

    現在使っている回線へ解約の申し込みをします。新しい回線の開通日が分かっているのであれば、それを参考に解約の日を決めましょう。ネットが使えない期間をなくしたいのであれば開通の日以降に解約日を設定しましょう。ここで有料で撤去の工事を依頼することもできます。

  3. 3.現在のプロバイダへ解約の申し込み

    光回線と同時にプロバイダも変更する場合は現在のプロバイダへ解約の申し込みをします。解約日については解約する回線と同じ日で設定しましょう。乗り換え先の光回線で同じプロバイダを使うのであれば解約する必要はありませんが、念のためプロバイダへ手続きが間違いなく進んでいるか問い合わせても良いでしょう。

  4. 4.乗り換え先の工事(必要な場合のみ)

    フレッツ光から光コラボの乗り換えでは不要ですが、乗り換え先の光回線で必要に応じて工事が行われます。建物になにか取り付けたりする工事があれば不動産のオーナーや管理会社に事前に承諾を取るのを忘れない様にしましょう。

  5. 開通

    開通の日時が来たら光回線が開通していることを確認してください。確認手順については光回線サービスから説明があるはずです。もしなければ問い合わせてみてください。

注意

現在の回線やプロバイダの解約については手続きを忘れると余計な料金が発生してしまうので気をつけましょう。

また、自宅のインターネット回線が1日でも途切れるのはどうしてもダメという人は解約や撤去の日程を開通日以降にずらしたり開通が確認できてから解約するということを検討しても良いでしょう。

フレッツ光から光コラボへの乗り換え(転用)は流れが違う

フレッツ光から光コラボへの乗り換え(転用)については一般的な光回線の乗り換えと手順が少し違い、まず「転用承認番号の取得」そして「申し込み」というシンプルな感じになります。同じフレッツ光の回線を使うので工事や面倒な手続きなどは省略されています。

≫詳しくは「転用について」のページで書いています

まとめ

NTTの回線が使える光コラボが始まっていろいろな業者が光回線サービスを始めました。月額料金が下がり、携帯電話とのセット割も広がってくるなど、光回線の割引合戦がかなり活発になってきていて、光回線の見直しや乗り換えなどをするには良いタイミングと言えます。

勧誘や見た目のキャッシュバック、月額料金の安さだけにとらわれず、メリット・デメリットを理解したうえで、料金・通信品質なども考えて自分に最適な回線を選ぶことができれば乗り換えで失敗する可能性も低くなります。

特にNTTフレッツ光から光コラボへ乗り換えする場合は、乗り換え先に不満があっても出戻りや他の回線へ乗り換えると電話番号を変えなければならなくなってしまうので注意が必要です。

現状の回線に大きな不満がないのであれば、まずはじっくりと検討して納得できてから乗り換えをしましょう。

登場人物B

料金がすっごく安くなるしキャッシュバックもあるって営業の電話結構かかってくるから気になってたけど、その話だけ聞いて乗り換えるのはあまり良くないんだね。でもこのままの回線だと料金的には損してるみたいだから乗り換え先を検討しみるか。まずは携帯電話とのセット割引から考えてみるかな。