固定回線を選ぶときに「月々の料金がいくらなのか」というのは、大きなポイントになります。
このページを読んで自分に最適なプランや回線を選べば年間10万円近く固定回線料金を節約できる場合もあるので、料金が気になる方はぜひ参考にしてみてください。
料金で固定回線を選ぶ場合に『比較サイトに行って調べる』というのを思いつきますが、最近では自分が契約している携帯電話とあらかじめ決まっている固定回線のセット割引で月額料金からかなりの額が割引になるなど、『固定回線の料金はそれぞれの人や家庭の状況で違う』という状態になっているので、比較サイトで調べた料金が皆さんにあてはまるかというとそうではありません。
また、比較サイトではもらえるか確定していないキャンペーンまで含めて「実質月額料金~円」で表記されていることが多いので、比較サイトに記載されている月額料金だけを比較して本当の固定回線の料金を知ることが難しくなっています。
このページでは割引なども含めて固定回線の月額料金を解説するので、自分の環境ではどのくらいの料金になるのかまで把握することができます。
まず、固定回線の料金で大事になるのはどのタイプの固定回線が自分に合っているのか考えるということです。安いからというだけで契約してストレスだらけなんていうのはちょっともったいないです。
例えば、動画を観るのであれば回線の速度が必要になるので高速な固定回線やプランを選ぶ必要があります。検索やサイトを読んだりメールっをする程度で速度にこだわらなければ低速な回線やプランを選ぶことで節約になります。
料金について解説する前にどの固定回線が良さそうかある程度決めておいてここから先を読んでもらった方が良いと思うので、まずは固定回線の種類と特徴を紹介していきます。下記の表に簡単な特徴をまとめたので、見て行きましょう。
通信速度 | 料金 | おすすめ度 | |
---|---|---|---|
光 | 高速 | マンション 3,100円程度~ 戸建 4,300円程度~ |
◎(発注) |
CATV | 中速~高速 | 3,000円程度~ | 〇 |
ADSL | 遅~高速 | 1,000円程度~ | △ |
固定回線には「光」「CATV(ケーブルテレビ)」「ADSL」という3つのタイプの回線の種類があります。
光回線
通信速度は固定回線で最速。月額料金も以前に比べて安くなり、マンションタイプなら月に約4,000円ほど。携帯電話とのセット割引も使えます。さらに固定電話の加入権も不要で光電話の月額は500円から。多くの戸建てや集合住宅で使える。
CATV(ケーブルテレビ)
通信速度はプランによって中速~高速が選べます。中速でも良いのであれば月額3,000円程度のプランから選べます。高速になると光回線と同じくらいの料金に。電話は加入権不要で月額1,300円程度。多くの戸建てで導入できますが、集合住宅によっては選べないことも。ローカルテレビが多いのですが、J:comは栃木を除く関東と全国の大都市などで使うことができます。
ADSL
こちらも通信速度がプランによって選べます。もっとも遅いものだと1,000円程度のプランもありますが、動画などを観るのは相当なストレスを感じるレベルです。高速なプランは速度が光回線並ですが、料金も光並みです。電話加入権(3万円以上)と固定電話をひく場合はその料金(月額1,800円程度)も必要。また、今後サービス自体がなくなる可能性が高いので長期で使う予定がある人にはあまりおすすめはできません。ほぼすべての戸建てや集合住宅で使えます。
まとめると、ネットを少し見るレベルであれば月額1,000円からのプランもあること、逆に動画を観るなど通信量が多い使い方をするのであれば高速な回線が必要になり高速なプランではどの回線も同じくらいの料金になることを覚えておきましょう。ADSLは加入権や電話料金などでかなり負担が多くなります。
これで何となく、どの回線が自分に合っていそうかイメージできるかと思います。
では次に注目されている携帯電話とのセット割引について解説していきましょう。
固定回線と携帯電話のセット割引
固定回線には携帯電話とのセット割引があります。このセット割引を簡単に説明すると、携帯電話と固定回線を同じグループ内のサービスにしてもらえたら割引しますよという内容で、セットにするだけで安くなるということで注目されている割引です。
例えば、auの携帯電話を持っているなら「auひかり」などの同じグループ内または提携先の固定回線を契約することで携帯電話料金からずっと934円割引、はじめの2年間は月々2,000円も安くなります。セットにするだけで年間24,000円(はじめの2年間。3年目以降11,208円)も携帯料金を節約することができます。
さらに分かりやすくするために具体例で見てみましょう。
携帯電話:「au」
固定回線:「フレッツ 光ネクスト マンション・ハイスピードタイプ」(割引対象外)
この組み合わせは携帯電話の割引が適用されないので、固定回線料金の負担額は『月々3,850円にプロバイダ料金月500円で年間の料金の総額は5万2,200円』となります。
※4契約以上の集合住宅で2年間縛りありの場合
携帯電話:「au」
固定回線:「auひかりマンション」
携帯電話とのセット割引がある「auひかり」にすると固定回線料金の実質の負担額は、はじめの2年は『月々1,400円で年間1万6,800円』、3年目以降は『月々2,466円で年間2万9,592円』まで節約できます。
※集合住宅で2年間縛りありの場合
住宅の環境で固定回線の基本料金が変わるのと、携帯電話の契約プランで割引額が変わるので、あくまで当サイトでの計算例ですが、携帯電話とのセット割引でこのくらい料金が変わるというのをおさえておいて損はありません。
下の表に携帯電話会社ごとに割引になる対象をまとめているので、参考にしてみてください。
割引サービス名 | セット割引がある回線 | ポイント | |
---|---|---|---|
au | auスマートバリュー | 光回線:auひかり・eo光ほか CATV:J:comほか多数 全ての対象サービスはこちら |
スマートバリューははじめの2年が大幅に割引になる上に、それ以降もずっと割引になるお得なサービス。違約金などもなく使わない手はありません。 |
docomo | ドコモ光パック | 光回線:ドコモ光 | スマートフォンで通信容量が多いプランで契約をしていなければセット割引をするメリットがほとんどない。しかも2年間で終了。あまり使えない割引。 |
softbank | おうち割 光セット | 光回線:Softbank光・NURO光でんわ ほか ADSL:Yahoo!BB ADSLほか CATV:ケーブルライン 全ての対象サービスはこちら |
おうち割光セットも携帯電話の通信量が多いプランで契約していなければメリットがほとんどありません。 |
ここで注意してほしいのは、「au」はほぼ無条件で固定回線とのセット割引でお得になるのですが、「ドコモ」と「ソフトバンク」は通信量が多いコースを契約していなければほとんど携帯電話とのセット割引の効果がないということです。それどころか固定回線や携帯電話が縛られてしまったりするなどデメリットも多いので、ドコモとソフトバンクで固定回線の割引を考えている人はそのことをしっかりと知っておきましょう。
au以外の携帯キャリアのセット割引は「一部の人が」安くなるサービスということになります。
またお得な事が多い「auひかり」は戸建てであれば大丈夫ですが、マンションの場合8回線以上契約する人がいなければ導入できないということに注意が必要です。もし「auひかり」がムリであればケーブルテレビの「j:com」でも同じ割引が適用されるので、集合住宅ではそちらもチェックしてみてください。
では、ほかに安くなる方法はないのかというと最近では『光コラボ』という安い光回線のサービスが出てきているので、次で解説していきます。
光コラボ
光コラボというのは、プロバイダなどの業者がNTTから光回線を借りて自社の名前でサービスを展開している光回線サービスの事です。
例えば、「エキサイト光」や「ビッグローブ光」などがあります。携帯電話との割引で出てきた「ドコモ光」や「Softbank光」も光コラボの回線です。
光コラボのメリットは、光回線とプロバイダの請求が統一されるので手続きなどで面倒がないということと、NTTのフレッツ光の回線を使いながらも料金が安いというのがあります。
最安の「エキサイト光」では、集合住宅なら一律で月々3,360円、戸建てでも4,360円でプロバイダ料金はなし、2年縛りなど契約期間の縛りもありません。今後携帯電話をSIMフリーにしたり、ナンバーポータビリティしようか考えている方や、2年以内での解約を考えているなら光コラボのメリットはかなりあります。
光コラボのサービスは非常に多いので、ここではおススメの3業者のみを紹介しておきます。
サービス名 | 月額 | ポイント | |
---|---|---|---|
BBエキサイト | エキサイト光 | 集合住宅:3,360円 戸建:4360円 |
光コラボで最安料金。 |
ぷらら | ぷらら光 | 集合住宅:3,600円 戸建:4,800円 |
月額1,500円のひかりTVを月々900円で観られることで人気。 ※ひかりTVは2年縛りあり |
DTI | DTI光 | 集合住宅:3,600円 戸建:4,800円 |
ぷららと同額ですが、3ヶ月以上継続して使うと最大18,000円のキャッシュバックあり。 |
ここで紹介した光コラボは最安水準で、プロバイダーもやっているので技術力のある会社ばかりです。他にもかなりの数の光コラボがあるので、気になる方はこのページでまとめてあります。
まとめ
戸建に住んでいる方は料金が決まっているので、公表されている料金からいろいろと試算ができますが、集合住宅は導入できない固定回線があったり、契約している戸数で料金が変わったりするので正確な料金というのが事前に知りにくいということを踏まえて料金を試算してみてください。
安さを追求するのなら月々の料金だけ見るとADSLが最安でネットをすることができる様に見えますが、加入権の料金や今後サービスが継続されるのかということを考えるとトータルで安いかというとやはり疑問です。
光回線かCATVで、auの人は携帯とのセット割が使えれば使う、それ以外の人は光コラボから選ぶというのが固定回線を料金から選ぶ場合に安くなるポイントになります。
CATVや光回線の固定回線はかなり安くなってきているし、携帯電話とのセット割引や光コラボをうまく使えば何万円も節約できるんだね。使うのは同じ回線なんだから条件さえ合えば利用しない手はないかも。