家族のいる家庭でインターネットの固定回線を引くときに、そもそもどの回線が良いのか、どのサービスがが良いか分からないという人は多いと思います。

ひと言で固定通信と言っても、光回線(NTTフレッツ光など)、ケーブルテレビ、ADSLの3種類があり、さらにその中でもいろいろなサービスがあるので、イチから真剣に検討すると本当に大変です。

そんな中やってしまうのは、大手家電屋で割引されるから、キャッシュバックが高額だったからという理由で固定通信を申し込んでしまうこと。そこには思いがけない落とし穴もあります...。

家族で住む引っ越し先で固定通信を選ぶには、これから説明するポイントをおさえておけば損をすることはなくなります。むしろ損どころか大幅な節約になることも。

ネット回線なんて全然わからないという人でも、5分ほどで家族の引っ越し先で最適なネット固定通信サービスを選べるようになるので、ぜひチェックしてみてください。

面倒な人におすすめなのは「auひかり」。auひかりには、スマートバリューという家族の携帯を割引できるサービスがあるので、現在auに入っている人にとてもお得なサービスです。家族3人で割引を適用したら、固定通信回線の負担はかなり軽減されます。さらに、auひかりは通信環境もNTTより評判が良いので、通信面でも検討する価値がある光回線サービスです。

固定通信の回線の種類について

固定通信の回線には早い順に「光」「ケーブルテレビ」「ADSL」があります。

「光」
現在のインターネット回線の中で最も通信速度が早いサービスで、動画を見たりオンデマンド放送を高画質で見るためには必須の回線。家庭内でWi-Fiを使う場合も回線速度は重要なので、快適な環境でネット回線を使うための最も重要なポイントになります。

最近では光回線も様々なサービスが出てきて、月額料金も安くなっています。特に家族で同じ携帯会社を使っているなら、携帯電話とのセット割引を使うと実質半額くらいでネット回線が使える様になります。後で解説しますが、ここが大きなポイントになってきます。

「ケーブルテレビ」
ケーブルテレビは光回線より遅いですが、動画などを観るのにほとんど問題はありません。ケーブルテレビの特徴としては、J:comなどがすでに設置してあるマンションなどの集合住宅で安くネットができるというメリットがあります。家族同時にかなりの通信をするという意外は特に問題なくネットができます。一部携帯電話とのセット割引があります。集合住宅などで初めから設置されている場合もあります。

「ADSL」

現状で選べるネット回線で一番遅い回線です。ただ、ADSLしか引けない、電話線しかないというところでネット回線を引くのであればADSLしか選択肢はありません。NTTからもうすぐ新規の申し込みを中止すると発表があったので、徐々に廃止の方向の様です。

固定回線の選択肢は「光」か「ケーブルテレビ」で、「ADSL」は今後の事を考えるとあまりおすすめできません。

固定通信の料金について

固定通信の料金は、集合住宅では1,000円~4,000円くらい、一戸建てだと4,000円~6,000円くらいが平均的な価格帯です。集合住宅は光回線をほかの住戸と共有するので、一戸建てより価格が安くなります。一戸建てはその家専用の光回線となるので、月額料金も工事費も集合住宅より高くなる感じです。

料金と通信スピードは関係がありそうですが、ケースバイケースでほぼ関係はありません。月額料金が最も安く見えるADSLは電話回線が必要になるのでその費用がかなり高くつきます。光回線やケーブルテレビは集合住宅でかなりの割引が適用される場合もあるなど、ADSLやケーブルテレビが光回線より高くなることも。特に、これから紹介する光回線の家族割引が使えるのであればADSLより光回線やケーブルテレビの方が安くなるという家族もかなり多いと思います。

また、格安SIMや格安スマホで通信量を節約するということを考えている家庭も多いと思いますが、手軽な方法として引越しを機に携帯電話とネット回線の割引を検討した方が手軽に節約ができます。ネット回線を携帯に合わせるだけで家族3人で月約4,000円ほど節約できるのであれば、節約方法としてはやはりこちらの方が手軽でしょう。格安SIMや格安スマホにするのが不安だけど節約はしたいという人にも良い方法だと思います。

ただ、ドコモの場合はほとんど節約にならない可能性が高いので注意してください。

家族で使っている携帯電話とのセット割引を必ず考えること

家族で固定通信を使うなら携帯電話とのセット割引は、家族で固定通信を選ぶうえで必ず考慮に入れるべきポイントです。

各携帯会社には家で使うネット固定通信とのセット割引というのがあり、家族で携帯を持っていて固定通信のネット回線を契約するのであれば、料金的にはかなりの節約になるので、よほど「この回線!」というこだわりがない限りは積極的に使いたいサービスです。

携帯会社ごとにセットで割引になるサービスは限られているのですが、自分の携帯電話でどの固定通信サービスが安くなるのかチェックしてみましょう。

各携帯会社のセット一覧表

ドコモは割引のメリットがあるのが、大きな通信量の契約をしている人だけなので、月額料金が高く割引が1年しかないドコモ光と契約してもあまり意味がないどころか他の回線会社より高くついてしまう可能性もあります。対して、auとソフトバンクは大きな値引きになるのが分かります。

auやソフトバンクは、割引の対象になる固定通信サービスの名前にauやソフトバンク、ヤフーなどの名前がついていないものもあるので、対象となるサービスはしっかりとチェックしてみてください。

携帯会社がドコモの人はこれから先何年、何十年とネット料金を支払うことを考えるとほかの携帯会社の家庭と比べて数十万円から数百万円ほど節約できる機会を失うことになります。携帯会社の乗り換えか、それがムリであれば、ネット回線は光コラボの料金が安いところにすることを検討してみましょう。

大手家電量販店での割引や、高額キャッシュバックの代理店はお得になるところもあるのですが、有料のオプションをつけるという条件をつけているところも多く、このオプションの支払いが積み重なると割引額を超えてしまうことがあります。また、代理店というのは質が良くないところもあって、外からその判断をするのは難しいです。大手家電量販店でそのお店の人や回線サービスの人を装って勧誘しているのも、実は代理店のスタッフです。ネットなどで検索するなどしてしっかりと判断ができないのであれば、できるだけ代理店経由での契約は避けて、家族割引のあるサービスに申し込んだ方が最終的にかなりの節約になるので、ここはしっかりとおさえておきましょう。

家族が多ければ多いほど、家族割引のメリットは大きくなっていきます。この割引を利用するかしないかで節約できる額が大きく変わってくるので、積極的に利用してみましょう。

ドコモの人、セット割引にしない人・できない人は「光コラボ」も

携帯電話がドコモの人、家族の携帯電話とのセット割引にできない人は、NTTのフレッツ光の回線を使う「光コラボ」の利用を考えましょう。

「光コラボ」というのは、フレッツ光の回線を使うものの、サービスの提供はNTTではなく回線を借りた業者がします。回線を借りてサービスをしているのは、プロバイダーや携帯電話会社がほとんどで、請求をまとめて割引もあるということで注目されている新サービスです。

光コラボは最安の「excite光」を例にすると、フレッツ光と同じ回線を使うのに、戸建てなら1,500円ほど、集合住宅なら500円ほどNTTと契約するよりも安くなります。

請求もプロバイダとNTTと別れずに一つで来るのでシンプルになります。

光コラボは光回線はフレッツ光なので条件が揃えば通信環境は良いはずですが、始まったばかりでサービスがまだ十分でないというデメリットがあります。ただ、これもいずれ解消されてくる問題でしょうから、そこは料金の安さで目をつぶれるというのであれば良い選択になりそうです。

まとめ

家族で使う固定通信のネット回線というと、通信速度が早いに越したことはないですが、料金的に安いに越したことはもっとありません。

通信速度によほどのこだわりがない方、家族で使っている携帯電話がドコモの人以外は積極的に家族割を検討してみると良いでしょう。家族ならかなりの金額の節約になります。